Louis Poulsen
PH 3/2 ペンダント|ペンダントランプ
PH 3/2 ペンダント|ペンダントランプ
光源が発する光を効率良く反射し、同時にグレアをなくした「3枚シェードのPHランプ」のシンプルな基本形です。
グレア、光の反射・拡散、照明器具効率、照らされる物の自然な陰影、これらの問題にたいするヘニングセンの回答ともいえる機能的デザインで、インテリアのスタイルにかかわらず、すべてのスタイルの空間にフィットします。
対数螺旋という曲線をかたちどった3枚のシェードを組み合わせ、電球のフィラメント部分が螺旋の起点に置かれています。1998年に復刻発売。
デザイナー | | | ポール・ヘニングセン |
サイズ (mm) | | | Φ284 H242(シェード) 全長1630 (mm) / 1.5kg |
素材 | | | 材質:シェード:乳白ハンドメイド三層吹きガラス(内面フロスト仕上) 真鍮:鏡面仕上、真鍮色PVDコーティング |
その他 | | | 光源:E26 LED電球(白熱電球60W相当) コード色:真鍮はホワイト、その他2色はブラック 取付:引掛シーリング |
納期 | | | 通常約2週間~(メーカー取り寄せの為、在庫状況により変動) |
配送 | | | 通常配送 |
【製品ストーリー】
1925年から1926年にかけて、ポール・ヘニングセンは3枚シェードのシステムによる照明器具を開発しました。PHの最初の複数シェードのランプは、パリで開催された展覧会のために、ルイスポールセンと共同でデザインされました。両者のパートナーシップは、ヘニングセンが亡くなる1967年まで続きました。グレア・フリーの光(眩しさの除去)、明るさが最も必要とされる場所に光を届けること、同時に柔らかい影をつくりだすこと。これらが、生涯を通じてPHが追及した重要テーマで、その光源は当時の白熱電球でした。今日、3枚シェードのPHシリーズには屋外用の3種を含む18種類のランプがあり、PH 3/2 ペンダントもそのひとつです。
PHが設計したのは単なるランプではなく、包括的な照明システムであり、長年にわたり1000種にわたるモデルが生まれました。そこにはウォールランプ、テーブルランプ、フロアランプはもとより、天井の高い住宅用として1930年代にポピュラーとなったシャンデリアの数々も含まれます。PHのシステムはサイズも色もバラエティに富み、無限の組み合わせが可能でした。初期のシェードは金属製で、内側を白、ゴールド、シルバーなどで塗装し、拡散する光、温かみのある光、クールな光など、使用場所に応じて仕上げを選択するようになっていました。その後、3枚シェードシステムにガラスが加わりました。乳白ガラスのシェードは、光を下方に集めると同時に、程よく部屋の上方も照らしだしました。PHは、照明器具のデザインに科学的アプローチを採用し、シェードの曲線に対数螺旋を使用した最初の人物でした。対数螺旋に基づくデザインを採用することで、シェードの曲面全体にわたってなだらかな配光を得ることに成功したのです。このなだらかな配光は、シェード内面が反射する拡散光と合わさって、グレアと影のコントロールを可能にしました。各シェードが反射する光量は、光源との距離が大きくなるにつれ均等に減少します。PH ランプのモデル番号は、シェードのサイズを表しています。最初の数字はトップ・シェードのサイズ(直径)を表し、次の数字はミドル・シェードと下部シェードのセットを表します。2/2というような「原型」モデルでは、直径約20 cmのトップ・シェードに、それに対応するミドル+下部シェードがセットされています。PH 3/2 ペンダントは、直径約 30 cm のトップ・シェードに、 2/2 モデルのミドル+下部シェードのセットを組み合わせています。このような「ハイブリッド」モデルは、ペンダントを低く吊るしたいという要望に応えてデザインされました。
【ルイスポールセンについて】
1924年、ポール・ヘニングセンはルイスポールセンのために“パリ・ランプ”をデザインしました。光をかたちづくる、というルイスポールセンのデザイン手法は、光とデザインの2つをお互いに作用させようするヘニングセンの考えに遡ることができますが、このランプは、その先駆けとなりました。
1874年に創業したデンマークの照明メーカー、ルイスポールセンは、形態は機能に従う、というスカンディナヴィア・デザインの伝統にもとづく製品づくりを実践しています。わたしたちの製品の機能とデザインはどれも、自然の光のリズムを反映し、サポートするよう意図されています。製品のすべてのディテールが目的を持っており、デザインのすべては光に始まり、光に終わります。
光として質が高く、視覚的にも美しい製品を生みだす情熱的なクラフツマンシップ。それをわたしたちは信じています。
ルイスポールセンは、ポール・ヘニングセン、アーネ・ヤコブセン、ヴァーナー・パントン、オイヴィン・スロット、アルフレッド・ホーマン、佐藤オオキ、ルイーズ・キャンベルといった、才気あふれるアーキテクトやデザイナーとの密接なパートナーシップによって、住宅、建築、街並みの照明のためのグローバルなトップ・プレイヤーのひとつとして、地位を築いてきました。わたしたちの製品の用途はプライヴェートな住宅から公共建築、屋内、屋外すべての範囲に及びます。
シンプルで美しいデザイン。それがルイスポールセンの特徴です。 人々と空間に影響を与える魅力的な雰囲気を作りだすことが、わたしたちの目的です。
わたしたちがおこなうのは、光をかたちづくるデザインです。